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2007年03月20日

華麗なる一族 競争意識の罠

私が勤めている会社で発行しているHealing Styleという冊子があるのですが、2月下旬に書いた原稿をご紹介します。


- Healing Style - 2007年3月発行


最近、久しぶりにテレビドラマ「華麗なる一族」を見ています。本屋さんに行っても、上中下の文庫本が山積になっていますよね。このドラマを見ていると、幸せや成功を目指して頑張っている人たちが、競争に飲み込まれ、さまざまな問題を巻き起こす心理を学ぶことができます。

カウンセリングをしていても、育った家庭が、土地の名士であったり、父親や祖父が経営者だったりすると、同じような問題を抱えます。
それは、家族の伝統や偉大な祖父、父と自分を比較して、劣等感や無価値感を感じるところからやってくるのです。


たとえば、子供時代、私たちにとって両親が偉大であればあるほど、同性の親と自分を比べて、何も出来ないことばかり意識してしまいます。
比べる対象を間違えているだけなのですが、そのことに気付かないわけです。


特に、両親が好きな場合は、子供は「親のようになりたい」と思いますから、肉体的、知的、知識的、人間的にも、親と同じレベルを目指すのです。


そして、家名の重荷に押しつぶされないように、努力を積み重ねるわけですが、親と自分を比べて、足りない部分を見つけたり、親から認められていないように感じると、劣等感となって苦しんでしまいます。
そして、親に認められるように一生懸命頑張るのですが、なかなか認められるとは感じられない。これは、自己承認ができないからです。


このドラマでは、父親は祖父の亡霊と競争し、祖父の影を長男に投影して、長男と競争します。長男は、そんな父親と競争しているのです。二人とも「私は父親から認められなかった・・・」という心の痛みを引きずりながら、人生を生きています。


フロイトは親子間の競争を「エディプス・コンプレックス」と名づけました。この基本原理は、たとえば、男の子の場合、母親の愛情を独占したいがために、父親と心理的な競争に陥るというものです。女の子の場合は、その逆ですね。


「理想の女性像」である母親は男の子にとっては永遠に手に入らない存在。その配偶者は父親。父親は永遠に勝てない存在として心の中にあるのです。


もともとは、「憧れの存在」としての父親が、いつのまにか「競争相手」になってしまうのは、すべての人が持つ、このエディプス・コンプレックスからやってきます。


もっと簡単な例えでは、兄弟姉妹間で、「誰が一番両親から愛されるのか?」という競争を子供時代にしますよね。これも、私たちの競争原理の元になります。

もし、あなたが職場や友人に対して、競争意識があるのなら、過去の親子間、兄弟姉妹間の愛情の獲得合戦を振り返ってみてください。この競争は勝っても、負けても本当の幸せをあなたにはもたらしませんでした。一人で勝つことが目的ではなかったはずのこの競争を終わりにして、あなたが本当に欲しかったものを思い出してみてくださいね。


追伸 このテーマに興味があるなら「ジョーブラックをよろしく」という映画も参考になりますよ。


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投稿者 yoshi : 2007年03月20日 13:59

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