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2005年07月13日

ポジティブ・おバカとネガティブ・クール 映画&ドラマ「海猿」

先月、民放でたまたま放映されていた映画「海猿」を見てすっかりはまってしまいました。今月からドラマが始まっているので見始めたのですが、男性心理がよく描かれています。

○海猿 公式サイト
umizaru.jpg

この物語は主人公の潜水士、仙崎を中心に描かれますが、キャラクターとしては、映画、ドラマ共にポジティブ・おバカな主人公とネガティブ・クールな登場人物(映画では三島、ドラマでは池澤)との対比で描かれています。

この2つのキャラクターは男性の主要な2つの心理タイプでもあり、表裏一体の関係です。ポジティブ・おバカな男性は、情に厚く、気持ちや感情に素直なタイプ。気持ちにまっすぐです。そのため、腹が立ったり、傷ついたり、自分を責めたり、泣いたり、感情の浮き沈みが激しいキャラクターです。このタイプは感情を緩和するためにおバカなキャラクターを中和剤として使います。

一方、ネガティブ・クールは心の中には色々な感情があるのでずが、感情を抑圧し隠しています。大抵の場合、過去に大きな失敗や痛みがあり、感情を抑圧することで生き残ってきた。もう二度と同じ失敗を繰り返さないように、いつも理性的で、冷静に判断することを学んだタイプが多いのです。そのため、ポジティブ・おバカの感情的、感傷的な部分が苦手です。

一見、ポジティブ・おバカの方が感情的なので傷つきやすく思うかもしれませんが、実際にはネガティブ・クールのほうが傷つきやすく繊細です。だからこそ、彼らは普段感情を抑圧し、傷つかないように防衛的に理性的で冷静になっているのです。

ドラマでは仙崎だけではなく、バディの池澤の夫婦関係も描かれるようですが、そのあたりで彼の心のうちが、少しずつ解き明かされていくでしょうね。
昨日の番組最後の予告編で彼の奥さんらしき人が妊娠していてベッドに横たわっている場面があり、その後に「この手では触れない。お前のお腹には・・・」という彼のセリフがありましたが、彼の罪悪感がそこに隠されているのかもしれません。「人を助ける」潜水士という仕事とその裏側で「助けられない人もいる」というジレンマなのか、それとも仲間を失った痛みなのか、彼の過去が隠れています。こういった痛みや罪悪感があると、人との距離ができ、親密感や愛情を受け取れなくなります。「俺には受け取る価値がない」と感じてしまい、奥さんや子供の愛情も拒絶したりしてしまうのです。

時任三郎演じる下山というキャラクターもよく似た部分があります。彼はキャリア組なのに現場にい続け、霞ヶ関に戻らないところにも何か理由があるようです。価値を受け取ることや権威と関係で葛藤があるのかもしれませんね。

三島や池澤をネガティブ・クールといいましたが、彼らのようなタイプは、一見、ネガティブなようには見えないかもしれません。でも、付き合っていく内に、このタイプの男性は心の中に闇を持っていることがわかると思います。もし、あなたがこういうタイプの男性とお付き合いしていたり、好みなら、彼らが心の中に隠している感情をどう受け止めてあげたらいいのか、そこがポイントになりますね。

本人たちは自分の闇がまるで「毒」のように感じています。だから、自分の闇で愛する人を傷つけたり、汚してしまうような感覚に襲われるのです。そして、そうならないように愛する人を遠くに置くのです。

彼らがどんなふうにこのテーマを克服するのか楽しみです。


P.S. ところで、主人公仙崎と彼女役の環菜は、出会ってすぐに1年間の遠距離恋愛になっていたようですが、映画では彼女が母親の看病をするために実家に戻ってきたときに仙崎と出会っています。そして、彼女の父親は登場しません。そのあたりに、二人の恋愛関係がなかなか進展しない原因が隠れているのかもしれませんね。


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投稿者 yoshi : 2005年07月13日 08:52

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コメント

やすよしさん、こにゃにゃちはー。このコラム、興味深く読みました。心の闇ってどう受け止めていけばいいんですか。私は、ネガティブクールな人にとても惹かれます。そういう人は、感情を出すのが苦手なので、私が明るく振舞って盛り上げようと頑張っていたのですが、どうやら私にも心の闇があり、頑張れば頑張るほど疲れてしまいます。好きな人のそばで、本当だったら嬉しいはずなのに、一緒にいると自分とのギャップにくたくたになります。これは人間関係にも関係していて、最近は疲れるので、人と合わせるのをやめるようにしていますが、心の闇に目を向けると、みんなから一人浮いてる感じがして、人と一緒にいるのがつらいです。明るく振舞えばその場が楽しくなるけど、心の闇を無視すると疲れるし。今、どうしていいか分からんとです。心の闇をどう受け止めたらいいか、なんかヒントがあったら、よろしくお願いします。

投稿者 みどり虫。 : 2005年07月15日 12:59

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