June 28, 2002
●一抹の不安
[ プロフィール ]
SSEAYP参加に先立ち、私は事前研修参加のため東京に向かいました。多くの恋人がそうするように、私達もよく連絡を取り合いました。いよいよプログラムが始まり、熱海から船が出向する日が来ました。乗船すると一切連絡が取れなくなると思っていたのですが、船内には公衆電話があり、出向後3日間くらいは日本国内への通話が可能でした。
東京にて事前研修を受けていた間は何の問題もなかった彼女に突然異変が起こったのは、日本を出向して2日ほど経った頃でした。
彼女に電話をすると体の具合が良くないので総合病院に行くとの事でした。心臓のあたりに違和感を感じるというのです。彼女の母や姉に心臓病があり、しかも彼女の母親はそれが原因で亡くなったらしいと聞いていた私に一抹の不安がよぎりました。彼女から話を聞けば聞くほど不安は膨れ上がりましたが、日本を離れた私にはどうすることもできませんでした。
そうこうするうちに船は日本海域を出ました。日本海域内を航行中は電話連絡もできましたが、日本海域を出た後は第1訪問国、タイのバンコクに到着するまでまったく連絡が取れません。情報がない中で不安や恐れが増大していきました。
「何かあったらどうしよう・・・」
しかし船に乗っている以上引き返すことなどできるはずもありません。
「なんとかしなければ・・・」
焦る思いを押さえながら、私はアドミニストレーターに協力を求めました。事情を説明すると船内には外部との連絡を取るために衛星電話が装備されているとの事。なんとか許可をもらって衛星電話経由でやっと彼女に連絡をとることができたのです。
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