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2008年06月07日

ライフワークの心理学 土曜ドラマ「トップセールス」

最近、面白かったドラマが夏川結衣さん主演の土曜ドラマ「トップセールス」です。
http://www.nhk.or.jp/dodra/topsales/index.html


このドラマは、「仕事とは?」「生きることとは?」ということをとても考えさせられるドラマでした。そして私にとっては、今、生きている日本社会の礎を作った人生の先輩たちの想い、生き様、社会と時代の流れ、歴史を感じることができ、学びの多いドラマでした。また、昭和49年ごろからバブル崩壊までの時代背景を元に描かれているので、自分が生きてきた時代を振り返るのにもとても役に立ちました。

ドラマは数回しか見れませんでしたが、昨日放送の最終回は自分自身を振り返り、仕事について見直すよいキッカケをもらえました。その1つが主人公の仕事に対する考え方です。

主人公とその友達は団塊世代。ちょうど、日本経済の成長期に会社を支え、国を支えた世代の人達です。主人公は女性で、まだまだ企業が男性中心だった頃に営業として就職し、トップセールスマンになり、最後には社長になるというあらすじです。主人公は、BMW社長の林文子さんモデルにしているようです。


最終回では、ずーっと営業の現場でお客様に接して活躍してきたトップセールスマンの主人公が、外資系自動車販売会社、SuBの社長に栄転します。これは、大成功といっていい結果です。

彼女は自分がとうとう社長まで上り詰めたという感慨と喜びで一杯でした。

ところが、いざ社長業をやってみると、現場に出たり、お客様に接したり、営業マンの教育をするのではなく、取材などの広報活動、全体の数字のチェックや管理に時間がとられ、今までのような仕事の仕方ができないことに気付きます。

側近からは「社長は会社の広告塔です。今までとは違うんです。もっと自覚を持ってください」と言われ、主人公は悩みます。

「社長業とはそういうものか・・・」

そう納得しかけていた頃に、お客様からのクレームの電話が入ります。そのお客様はちょうど各支店からの報告書を見たときに気になっていた支店のお客様でした。

彼女は、「私は社長として何の責任も果たしていなかった。見落としていた・・・」と実感し、広報活動を横において、現場で働く社長になることを決断します。

そうして、今まで見えていなかった現場の問題、お客様の不満を吸い上げて、よい会社にしていく。

そんな主人公が描かれています。


面白いのはその後です。ある程度、各支店が盛り返し、彼女が伝えたい「仕事の仕方」が浸透した時、彼女はSuBの社長を辞める決意をします。辞めて、セールスの第一線、現場に戻ることに決めるのです。それは「やっぱり私は現場でお客様に接しているのが好きだ」と思ったからです。


冒頭に、「主人公は、BMW社長の林文子さんモデルにしている」と書きましたが、だとすれば、SuBはBMWのことです。もし、あなたが40代で、BMW東京社長、社会的地位、肩書き、ブランド価値、人脈、収入、影響力、未来の安定と保障など、ありとあらゆるものが約束されたポジションにいると思ってください。

そのポジションを手放すことができるでしょうか?


これがライフワークという考えであり、感性であり、生き方です。


誤解のないように言っておきますが、「地位やポジションを捨てることがいいことだ」「リスクを負ったり、チャレンジすることがいいことだ」と言っているわけではありません。

自分が本当に好きなこと、したいこと、大切にしているもの。それを人生の優先順位一番にして、本当に大切にして生きていくということが、ライフワークの生き方なのです。


「ライフワークを生きたい、もっとイキイキと働きたい」


そう思いながらも、「何もできていない」と感じるなら、今の仕事や職を通して得ている安定や収入などの何らかのメリットを手放すのが惜しくて、または怖くて、現実にしがみついている自分がいるのかもしれません。

こういうことを言われると、「安定を求めている自分が悪いような気がする」そんなときもあるかもしれませんが、安定はとても大切です。安定のないところに繁栄や成長は起こりにくいからです。

「あなたが大好きなこと」
「人生で大切なもの」

それは何でしょうか?


ライフワークに関するカウンセリングをして、一番感じるのは、「本当に大好きなものをはじめないと続かない」ということです。中途半場に、その場の乗りや、雰囲気、周りの流れに影響されて、流されて動いたものは、続かないことが多いのです。

時と場合によっては、ライフワークだと思った選択したことがうまくいかないと、選択自体を後悔してしまったり、そのとき賛成してくれた人に小言や文句を言いたくなるかもしれません。


しかし、ライフワークとは「生き方」です。「生き方」だということは、仮にうまくいかなくても、「これでよかったんだ」「やらずにいるより、やってよかった」と振り返ったときに思える、そんな人生を生きるということです。そんな心の状態が「ライフワークを生きている人」です。ライフワークとは、「生き方」そのものなのです。

「ライフワークを生きる」というのは、仕事、社会、人生への究極のコミットメントの1つの形です。


あなたが「ライフワークを見つけたい!」、そう思うなら、次の質問を頭において、答えが沸いてくるまで、意識し続けましょう。


「私が誰に言われなくても、ついつい、やってしまうことは何だろう?」

「時間を忘れて没頭していることは何だろう?」

「”よくそこまでできるね”と人から言われうることは何だろう?」

「”これがなくなったら、人生に楽しみがない”と思うものは何だろう?」

「”これがなくなったら、生きている意味がない”と思うものは何だろう?」

「”これをやめたら、自分でなくなってしまう”と思うものは何だろう?」


この質問の答えが、あなたのライフワークへの道筋を示してくれるかもしれません。

投稿者 yoshi : 2008年06月07日 08:39

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