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2006年03月14日

嫉妬の心理学 ダイレクト攻撃と罪悪感を刺激する間接攻撃

今回のメルマガ
★嫉妬の心理学 ダイレクト攻撃と罪悪感を刺激する間接攻撃
★編集後記 つまらないですか・・・(T_T)

こんにちは、北端です。嫉妬シリーズは反響が多くて、たくさんの感想を戴きましたので、今回は読者の方のご相談に答えながら、嫉妬について掘り下げたいと思います。
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「嫉妬」は心理的に見ると「自己・他者攻撃」の一種です。嫉妬をして、誰かを妬んでいる時は、他者攻撃ですし、嫉妬を感じて自分のコンプレックスに引け目を感じて引きこもってしまうときは、自己攻撃しているときです。

他者攻撃しているときの嫉妬の悪影響はダイレクトな攻撃なのでわかりやすいですが、自己攻撃をしていても、パートナーに罪悪感を感じさせるという意味で、実は間接的に攻撃しているんです。

今回戴いた感想の中にとても分かりやすい例があったのでご紹介します。

 

前の彼女が僕に対してものすごく不安を感じていました。新しくいい人をすぐに見つけるものだと思われていて、「新しく好きな人ができたらその人のほうに行っていいからね」、と何度か言われました。ぼくは言われる度に、「他の人を好きになることはないし、だから見捨てることはないよ」、と言っていたんですけど、今でも彼女の気持ちがよく理解できないんです。

 

そうですよね。こんなふうに言われたら彼女が好きな度合いだけ「そんなことはないよ」って言ってあげたくなりますよね。

 

『彼氏が他の人を好きになったらどうしよう』、っていう不安があるのはわかるんですけど、『新しく好きになった人のほうに行ってもいいよ』、って思うのがイマイチ納得できないんです。やっぱり、自分に自信がないからそう思うんですか?それと、こういう状況のときは、何度も自分の気持ちを繰り返し聞かせることで安心させることができますか?

 

なぜ、そんなことを言うのか、彼女の気持ちが良く分からないかもしれませんが、彼女は嫉妬を自己攻撃で表現するタイプの方なんだと思います。

嫉妬の力学の基本は、「私はパートナーに釣り合っていない」という感覚。たとえば、

「私は70点だけど、彼は100点満点。そんな彼と付き合ってもらうためには、足らない30点分を頑張らないと・・・」

そんな感じになります。

 

パートナー
100点



私 70点
 

そして、この差が不安や恐れになるわけです。これは、あくまでもセルフイメージ、自分の思い込みです。恋愛というのは、お互いがある程度、同意して始まるものですから、たとえば、パートナーがあなたを本当に愛している場合、あなたから見て、パートナーが100点で、自分が70点に見えたとしても、パートナーにとっては、あなたも100点なんです。

それどころか、パートナーにとっては、まったく逆で、あなたが100点で、自分が70点だと思っているケースもあります。でも、これがわからないんです。

すると、はじめは、振られたくないですから、大抵の方が頑張ります。そして、無理をして背伸びをします。でも、そのことに疲れてしまうと、頑張らなくていいように、パートナーが70点の位置に下りてくるように攻撃をするわけです。

あからさまにパートナーを攻撃し、引き摺り下ろすこともあれば、それはちょっと見た目が悪いので(笑)、自分のコンプレックスを利用してパートナーに罪悪感を感じさせて、パートナー自ら降りてくるようにすることもあります。わかりやすく具体例を言うと、

彼 「ちょっと、友達と遊びに行くよ」

私 「私と、友達とどっちが大切なのよ! 信じられない!」

というケースはダイレクト攻撃タイプですね。同じことでも、

彼 「ちょっと、友達と遊びに行くよ」

私 「・・・・・・・。 そうだよね、ずっと私といてもつまらないよね。いいよ、私、自分で楽しい人じゃないって分かってるから・・・。友達とのほうが楽しいよね。私は一人でも大丈夫だから、気にしないで・・・」

こういうケースもあります。これは、本人は「私といてもつまらないし・・・」と本気で思っている場合もありますが、その言葉がパートナーに罪悪感を感じさせ、

彼 「そんなことないよ、思い過ごしだよ。いいよ、今度の週末は君と一緒にいるから。友達はいつでもいいんだ」

と言わせる結果になることもあります。本人が意識していても、いなくても、相手の罪悪感を刺激して、彼を手に入れるケースですね。

こういうタイプの女性に「女の弱さを利用しているようで、腹が立つ!」という女性もいると思いますが、もし、あなたがそうなら、そうならないために、自立しすぎて強くなりすぎているかもしれませんので、その点はチェックしましょうね。パートナーの罪悪感を刺激してパートナーを手に入れる必要はありませんが、素直に甘えることはできるようになったほうが、恋愛の幸せや楽しみはグッと近づきます。

大切なのは使い方です。「弱さ」をどう表現し、どう使うのか。「強さ」をどう表現し、どう使うのか。「甘えを」をどう表現し、どう使うのか。使い方によって、受け入れられる時、嫌われてしまうとき、怖がられるときがあるんです。

話を相談の事例に戻すと、彼女の場合は、罪悪感を刺激するタイプだと思います。この種のコンプレックスや罪悪感を強く持っているパートナーと付き合うと、だんだんと疲れてきます。なぜなら、どれだけ気持ちを伝えても、相手がなかなか信じようとしないからです。

はじめは、彼女のことが好きだから、一生懸命ケアーしようと思いますが、そのうち信じようとしない彼女に対して嫌気がさしてきます。これは、「無力感」を感じるからです。

「オレが、こんなにも愛情を与え続けているのに、まったく役に立っていないようだ・・・」

誰もこんな感覚を感じたくありません。そして、無力感を感じないために、「別れ」を選んでしまうんです。受け取れない人はパートナーや愛を失ってしまいます。

彼女に何があったのかは、わかりませんが、どこかで「私が愛されるなんておこがましい。私にはそんな価値や資格がない」と強く思い込んでしまうような傷ついた体験があったんだと思います。こういうタイプの人は「付き合ってもらっているだけで幸せ。それ以上を望んではいけない」と思っていたりします。大抵のケースで、幼少期や過去の恋愛で依存のステージにいたときに、愛情に関して傷ついてきた体験が隠れています。

これは「愛人、妾のマインド」が強い女性にも多く見られるタイプです。自分がパートナーがこの世で愛するたった一人の人になれると信じられないんです。

「どうやって信じてもらったらいいんだろう?」

そんな悩みを抱えている方もいると思いますが、

1.愛情を伝え続けること

2.パートナーの価値や魅力を伝え続けること

3.パートナーを信頼し、受け取るときがくるのを待つこと

が大切です。相談者の方が言われているように、まず、伝え続けることが大切です。どんなときでも、パートナーに対して同じ気持ちを伝え続けることができれば、あなたの言動に一貫性が出てきますので、それを見てパートナーは安心して、あなたを信頼することができるようになるからです。

中には、「パートナーに何度伝えても、なかなか信じてくれなくて悩んでいる」そんな方もいるかもしれません。信じてもらえないのは、あなたのパートナーがあなたの言葉を信じ始めれば始めるほど、「信じられない!」という抵抗が大きくなるからです。人は幸せになりたいと思っていながら、幸せを受け取ることをとても恐れています。信じた度合いだけ傷つく、そんな体験を一杯持っているからです。だから、「もしかしたら、この人は信じられるかも?」と期待し、信じ始めたときほど、あなたを試すようなことを一杯してきます。このような時期にいる場合は、忍耐が必要です。

また、こういうタイプの方は、「自分には問題があるから愛される自信がない。振られても仕方がないな」と思っていたりもしますが、でも、愛し続けて欲しいと思っています。罪悪感と自信のなさが強いんです。

だから、あまりにもパートナーにお世話をしすぎると、「申し訳ない」と思って、どんどん引きこもっていくこともあります。いつも助けられる問題児の私と、いつも私を助けてくれる救済者のパートナーという関係性になってしまうんです。

罪悪感の強い人は、こういう状態が初めは嬉しくても、そのうち、申し訳なくて自分からパートナーの元を去っていこうとしたりします。助けすぎるのもよくないんです。

そうならないためにも、援助してあげることと、信頼してパートナーに任せることのバランスが大切です。

罪悪感を刺激するタイプにはもう一つよくあるケースがあります。それは、「問題があったときに人は気にしてくれるけど、問題がなくなって元気になったらみんないなくなってしまう・・・」と思い込んでいるタイプの人です。このタイプはついついこの手を使ってしまいます。

家族関係の中で、優等生の兄弟は親から「手のかからないいい子だね」と褒められながらかまってもらえず、問題児の兄弟は親から「なんでお前はいつもこうなんだ!」と起こられながらも、いつも両親がその子を心配し、目をかけている。

こういう状況はよくありますが、こんな体験をすると「問題を持っていたほうが愛される」とインプットされるわけです。すると、必要もないのに、愛情や関心を得るために、わざわざ問題を作りたくなります。

いずれの場合も、初めは狙い通り、愛情を手に入れることができますが、失う恐れから問題自体も大きくなります。「愛情を得るためには問題が必要だ」という心理パターンの中毒症にかかってしまうからです。その結果、振られてしまうというのはよくある悩みなんです。

これは、「良い面では愛情を感じられないし、つながれないから、問題を共有することで恋愛関係を作りましょう!」という関係です。心理学では共依存の関係と言っています。

共依存の罠に陥らないためにも、お互いの価値や魅力を見続けること、信頼すること、受け取ることを、毎日の生活の中に取り入れていってくださいね。

「受け取ること」は恋愛でもビジネスでも、幸せになるため大きな秘訣の一つです。「どうして幸せがやってこないんだろう?」と思っているときは、逆に

「どうして私は幸せを受け取りたくないんだろう?」

「幸せになることを恐れているとしたら、それは一体どんな理由があるだろう?」

と自分に質問してみてください。受け取れない理由や過去の痛みが一杯出てきます。その時に、

「私は過去の痛みと、幸せとどちらを大切にしたいだろうか?」

と、選択をして下さい。人が持っている一番強力なパワーの一つが「選択ができる」という力です。今とこれからの未来を、自分の幸せに近づくように選んでみてください。

では、次回は、「家族関係からくる嫉妬の罠」をお送りします。

では、また来週! 

カウンセラー 北端 康良

 

■編集後記 つまらないですか・・・ (T_T)

恋愛心理のお話には感想を戴くのですが、編集後記に感想をもらったことがほとんどないんです・・・。けっこう「編集後記を楽しみにしています!」なんて読者の方からメール貰って嬉しいんですよ、というメルマガ発行者の方の話を聞くんですが、編集後記ってつまらないですか?(T_T) 
って、こういうのが問題をわざわざ作って人の関心を得る方法だったりして(笑)

投稿者 yoshi : 2006年03月14日 15:30

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