2006年01月21日
問題児のパートナーと付き合ってしまう心理
カウンセリングをしていると、問題児タイプのパートナーと付き合って、男女関係に苦労している人に出会います。
問題児というは、引きこもったり、パートナーを振り回したり、自己破壊的だったり、過度に依存的だったりすることです。具体的には、お金、健康、人間関係、仕事で問題を抱えていたりします。
また、一見、真面目で家族思いだったり、パートナー思いの人でも、実際には抑圧したり、我慢して真面目に振舞っているだけの人もいます。こういうタイプは、真面目なよい子タイプに多いんですが、何かの拍子で、「もうこれ以上、我慢したくない!」と思ったときに、暴れだしたり、問題行動を起こしたり、ワガママになりすぎてしまいます。
パートナーへの依存心を抑圧している度合いだけ、強い嫉妬心や執着心を隠し持っていたりするのです。
普段、感情を抑圧しているので、突然、感情的になって(切れて)、暴力、暴言、束縛などがひどくなるタイプの人もいます。
分かりやすいように、問題児タイプの男性と女性が付き合ったら・・・という前提でお話をしたいと思います。
この種の男性は、心の中に非常に傷ついて、繊細な子どもを抱えています。家族的な背景で言うと、母子家庭で育ったり、ダメな父親(暴力的、アルコール依存、稼ぎがないなど)と犠牲的な母親のような家庭で育った場合が多いんです。
すると、「男性の良い見本」としての父親を見て育っていないので、性格形成において「男性としての自分のあるべき姿」を描きにくくなっているんです。
また、両親の関係が不安定だったために、十分な愛情や安心感が足りず、不安を感じながら育っている人も多いんです。
すると、「今は両親がケンカせずにニコニコしているけれど、何かの拍子で、今の平和や安心感、温かい家庭の雰囲気が壊れるかもしれない・・・」という恐れと背中合わせで、幼少期を過ごしていたりします。
すると、いつも精神状態が緊張感で満たされているんです。いつ、何が起こっても、自分を守れるように自己防衛的になるんです。
その結果、不安や危険要素、自分への攻撃や批判にはすごく敏感になります。なぜなら、大きな問題になる前に、火を消して、逃げ出す準備をしないと大変な目にあってきたという過去の体験があるからです。
自分を守るために、こういった「身の周りにある危機」に非常に敏感な心理パターンを持つようになります。
また、こういう家庭環境で育つと、基本的に、男の子は、犠牲して被害にあっている母親を救いたいという欲求を持つようになります。女の子の場合は、逆で、被害にあっている父親を救いたいというような欲求を持ちます。すると
父親:加害者 悪者のシンボル
母親:被害者 犠牲者のシンボル
私:被害者の母親を悪者の父親から救うヒーローのシンボル
こういう図式が心理的に出来上がります。父親が当てにならなかった家庭で育った男の子に母親思いの子どもが多いのはこういったことが理由です。
そして、これはすべての男性が持っている、ヒーローストーリー、苦しんでいる女性を悪者から救い出すという物語なんです。
しかし、子ども時代は、当然、父親には勝てないので、失敗感、挫折感に打ちのめされてしまいます。
過去の傷が癒されず、こういったパターンが強いままに育った男の子の中には、自己攻撃「母親を救いたかったのに、救えなかった」という無力感を持ちます。
母親が父親の悪口を言っていたような場合は「僕はあんな父親になってはいけない!」という父親への反発と、「でも、もしそうなったらどうしよう」という恐れや不安を持って育つので、心の根底に大きなコンプレックスや自己否定をもったまま成長してしまいます。
この種の男性がよく付き合うのは
1.「救いたい欲求」を満たしてくれる問題を持った女性
2.自己否定を強化してくれる、つまり、自分が役立たずで、力不足だと思わせるような女性
のどちらかです。
もし、あなたが、問題児タイプの男性と付き合っている場合は、後者の男性です。
このタイプの男性と付き合っていくことで、大切なことは、
・彼らの努力や頑張りを認めてあげること
・彼らの過去の痛みや満たされていない欲求を満たしてあげること
・彼らの価値や魅力、潜在能力を信頼してあげること
です。このタイプの男性は自信がないので、「オレはダメだ!」と思った瞬間に、落ち込んで自分を責めたり、その代わりに、他人を責めます。一番責めやすい他人は、パートナーや家族なので、自己嫌悪や自己攻撃がひどくなったときには、あなたに矛先が向くかもしれません。
でも、彼らがそういった攻撃をしてきたり、問題行動を起こすのは、傷ついた自分を受け止めて欲しい!という心の叫びなんです。
ある意味、彼らは母性、母親を求めているんです。心の中の傷ついた男の子を受容して、愛してくれる女性を求めているんです。
あなたが、パートナーに対して母性を発揮し、大人の男としての彼だけではなく、傷ついた、愛が十分に足りていない男の子としてみてあげ、受け入れてあげると、癇癪を起こしている男の子は落ち着き始めます。
彼らはそうやって、傷ついた子どもの部分を満たし、成長させてもらわないと、幼少期に十分に育んでもらっていないので、大人の男性として十分な自信をもつことができないんです。
もし、あなたがこういうタイプの男性と付き合っているのなら、それは
・あなたの心の中の母性を成長させるという人生のレッスン
・誰かを助けられなかった罪悪感をパートナーとの関係を通して癒そうとしている
のか、どちらのケースが多いんです。自分がどちらのケースか把握して、パートナーの問題としてではなく、自分の課題として取り組んでみてください。あなたが成長すれば、成長したあなたにふさわしくパートナーに変化が訪れるか、成長したあなたにふさわしい別のパートナーが現れますよ。
追伸 参考までにこういう男性に魅力を感じる女性のタイプを書くと
1.被害者的な女性 自分はそういう男性にふさわしい
2.自立した大人になりきれていない場合。パートナーに自立した大人でいて欲しいというニーズが強すぎる場合。
3.犠牲的な母親タイプ
こういうタイプの方が多いです。
投稿者 yoshi : 2006年01月21日 12:38
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コメント
わたしの彼がまさにこのタイプなので、もう一生懸命読んでしまいました。
でも、どうしてもどうしてもわからないのが、彼を小さな男の子として見ると、甘やかしてしまう、というところです。 そして、どうしても犠牲になって、「おかあちゃん」になってしまいます。
その悪循環に本当にうんざりしてしまいます。
しかも、わたしにも「たまには依存させてほしい」という気持ちもあるので、なんだかどんどんしんどくなっていってしまい、結局うんざりして距離をとってしまい、そして浮気され…と、この繰り返しです!
先生のおっしゃるとおり、犠牲的な母親そのもの、ですよね。
それこそ子育て中のお母さんみたいな質問ですが、「甘やかす」と「愛する」の違いは何なのでしょうか? どうすれば、犠牲から抜け出せるのでしょうか?
投稿者 Allie : 2006年01月23日 00:31
こんにちは。いつもブログで勉強させていただいております。
今回のケースは、自分にかぶるところもあるのですが、
>この種の男性は、心の中に非常に傷ついて、繊細な子どもを抱
>えています。家族的な背景で言うと、母子家庭で育ったり、ダ
>メな父親(暴力的、アルコール依存、稼ぎがないなど)と犠牲
>的な母親のような家庭で育った場合が多いんです。
>すると、「男性の良い見本」としての父親を見て育っていない
>ので、性格形成において「男性としての自分のあるべき姿」を
>描きにくくなっているんです。
自分の場合は、自分が問題男児だとしたとき、母親が問題あり
(精神病)だったので、どちらかというと、父親はよい見本だと
思っていました。
自分の異性の親が問題児だったので、そこが、ピンと来なかっ
たのです。
いろいろなケースがあるのだと思いますが、前からなんとな
く、自分は一般的ではないのだという感覚はありました。
あまり考えすぎもよくないと思っている今日この頃です。
投稿者 kuri : 2006年01月24日 09:06
私の彼は暴力を振るったりアルコール依存だったりなど、社会的に問題があるわけではなく、むしろ地位もあるし成功者の部類に入るとおもうのですが、とてもわがままでそして子供っぽいところがあります。ここに書かれている問題児タイプにはいるのかなーとおもって読みました。
わがままはともかくとしても、私に対して批判的であったり、欠点を誇張して指摘したり、普通に考えれば相手が悲しくなったり、傷ついたりするような言葉を平気でいうのです。小学生の子供が友達の悪いところをやーいやーいとかって言って、自分を優位にしようとするみたいに。最初はまともにうけとめて、随分傷ついてきましたが、だんだんこの人そういう人なんだ、と思い始め、ある程度冷静に受け止められるようになりました。またそのときはまさにこれを受け止めるのが私に与えられた課題なのかもしれない、ともおもったりしていました。
今まで私はどちらかというと、男性に大事にしてもらうタイプで、相手を頼る一方でした。でも今の彼の前の彼に振られたとき、片方が片方を頼るだけの関係というのは続かないのかな、という反省があり、そこに現れたのが今の彼でした。だから私なりに彼を受け止めようと一生懸命努力してきましたが、ここに来てやはり疲れてしまいました。私はまだまだそこまで十分成長しきれていないのでしょうか?本当であれば、受け止めるだけでなく、きちんとわからせてあげるプロセスが必要なのでしょうが、どうしたらいいかわかりません。
投稿者 nori : 2006年02月02日 12:41
とても興味深いお話だと思いました。
ただ、ここで女性側が母性を発揮して「母親」になってしまうと、男性のほうは「恋人」を求めて浮気に走りませんか、今度は?
メルマガなどで、そういうお話もあったかと思います。
投稿者 Anonymous : 2006年02月19日 10:30
