2005年06月06日
「No」と言えない私
カウンセリングをしていると「断るのが苦手なんです」という「No」といえない人に沢山出会います。そういう方のほとんどがとっても「良い人」なんです。優しくて、人に気を使う方で、「相手に嫌な気持ちを抱かせたくない」と思っている方です。そういう方は「誰かを傷つけたくない!」という思いがとても強い傾向があります。
では、どうしてそんなに「傷つけてしまうのではないか?」と気になるのでしょうか?
それは、昔、自分がそういうことを言われて傷ついたり、誰かが傷ついているのを見たり、「そういうことを言ってはいけません!」と厳しくしつけられたりしてきたからです。
私達は自分の体験を相手にかぶせてみます。これを投影と言います。自分の過去の体験で「こんなこと言われて傷ついた・・・」と思っていると、「私も傷ついたからきっと相手もそうだろう」と感じてしまいます。頭でわかっていても、心や体はそう反応してしまうんです。そして、ついつい言うことを聞いてしまう。すると相手は「この人は聞いてくれる」と誤解して、どんどん相手の要求はエスカレートしていきます。
その結果、我慢や犠牲がどんどん増えていく。Noということが出来ないために、相手を嫌いにならざるを得ないという最悪の結果になることもあります。
○過去の誰かを許す
Noといえない人は、過去に自分にNoと言った誰かに傷つけられたと思って、まだその人に怒っている部分があるんです。
たとえば、威圧的な両親、否定的な両親、価値観を押し付けてくる両親などをもっているとそのような傾向になります。
だから、「私はそんな人にならない!」とか「昔、両親が言ったことを今もずっと守っている。両親はそうすればよい子で幸せになれると言ったから私はそれをずっと守る」と心に決めていたりします。
そのために自分が損をしているのはわかっているけれど、なかなか前に進み出せない、そんなふうに思っている方もいらっしゃるでしょう。
解決策としては、始めは勇気がいるかもしれませんが、簡単なところからNoを言ってみることです。実際に言えた度合いだけ、あなたの中の「Noを言うのはいけないことなんだ」という誤解や痛みが消えていって自信になりますよ。
○ミニワーク
あなたはNoと言えない事で、誰に怒っているのでしょうか?
その人自身がNoを言ってはいけないと自分に禁止していたのです。
その人自身も不自由で、どうしていいのかわからなかったのです。
その人をあなたが自由になるように許してあげましょう。
投稿者 yoshi : 2005年06月06日 14:59
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