2004年09月18日
スピリチュアル・ジャーニー(1) バリ島旅行記
去年、初めてMr.Arsanaの瞑想会に参加したとき、日本に帰る前の最後の夜にMr.Arsanaが私たちのために祝福のお祈りをしてくれました。日本に帰ってからも、私たちが平和と祝福に満たされるようにプレゼントしてくれたのです。
そのときのことを覚えてくれていたのがグスティです。先日の瞑想会でばったり再会し、彼はそのときのことを覚えてくれていました。

(瞑想会で知り合ったグスティとミル 左から私、ミル、グスティ)
「去年のことを覚えているよ。今年も戻ってきたんだね」
「Mr.Arsanaが君たちに祝福を与えていた時、涙を流していたよね。それは、祝福を感じることができたからだよ」
「せっかく来たんだから、色々と話をしようよ」
そういって話しかけてくれたグスティが話をしてくれました。
「ここに瞑想をしにして、リラックスして気持ちがよくなって帰るのもいいけれど、もっと大切なことは、なぜ君がここに来たのか、その目的を知ることだよ」
「目的?」
「ああ、ただ、来てリラックスして帰るだけじゃもったいないからね」
「君はなぜ今、ここにいるのか気付いてるかい?考えたこともなかったんじゃないかい?」
「君はMr.Arsanaと出会って、とてもよくしてもらってるけれど、先生と話が出来る人なんて珍しいんだよ。君はとってもラッキーなんだよ」
「みんな本当の自分、それは心の中にいるんだけれど、それに気付かずに生活をしている。そして今の自分が自分だと思ってるんだ。でも、本当はそうじゃない」
「だから、みんなとても弱いんだ。でも、心の中にある真の自分を見つけたら、人はもっと、もっと強くなる。問題から逃げるために何かに依存しなくてよくなるんだよ」
「どれくらい瞑想会に参加しているの?」
「もう3年位かな。君も知っているとおり、バリにはたくさんの先生がいて、さまざまな分野の先生がいる。ある人は呪術、ある人は祈祷などさ。その中で、僕がMr.Arsanaに師事しているのは、先生がホーリーティーチャー(聖なる師)だからなんだ」
「彼はとても神聖な人なんだ。だから人に祝福やお祈りをしてあげることができる。彼は人に呼ばれたり、頼まれたりして、村や人々のためにお祈りをささげるんだよ」
「ここに来ている人達はいろんなところから来ているけれど、みんなスピリチャリティを学びに来ている。僕もその一人さ」
「どうして、ここに参加することにしたの?」
「ハ、ハ、ハ、じゃ、僕の話をしよう」
「初めて僕がここに来たとき、誰かがここに僕を連れてきてくれた」
「誰かって?」
「自分でも良くわからないんだけど、僕は誰かに導かれるようにここを訪れたんだ。それはきっと心の内なる声だと思う。そしてここにたどり着いたんだ」
「そして、Mr.Arsanaに出会い、瞑想会に参加し始めた」
「初めは何をしているのかさっぱりわからなかったんだ。瞑想会に参加して、目をつぶって、お祈りをして歌を歌って。それがどんな効果があるのかさっぱりわからなかったんだ」
「でも、とにかくやってみた。そしてわからないことは先生にたくさんの質問をした。先生との対話を通して、ようやく頭では理解できるようになった。でも、心ではわかっていなかったんだ。だから感じることが出来なかったんだよ」
「一緒に参加している人達の中にはスピリチュアルな体験をしたり、本当の自分を発見したり、中には過去世のビジョンを見た人もいた。まるで映画のように映像が見えるんだって。でも、初めは僕にはそんな体験はなかったんだ」
「でも、それでもあきらめずにずっと瞑想会に参加し続けたんだ」
「ここに来ている人はいろんなところから来ている。みんなスピリチュアルな学びを求めてきているんだ。先生は誰でも受け入れるからね。あんなに受容性にあふれている人はいないよ」
彼の話を聞きながら、私は、去年、Mr.Arsanaが「私はBody Work Centerを、人々が訪れたときにまるで神様の腕の中に包まれるような、そんな感覚を持ってもらえるように作ったんだ」と言っていた事を思い出した。
「僕がここに来る前は本当に問題だらけだった」
「君もこの村の人達を見ただろう? みんな昼間からチェスをしたり、ビリヤードをしたり、ギターを弾いて歌を歌ったり。そして、嫌なことがあるとタバコをすってアラック(バリのお酒)を飲む」
「一時的にはそれで問題を忘れることができる。でも1時間したら問題が戻ってくるんだ。そして、また酒を飲む。その繰り返しさ」
「僕もここに来るまでは、そうやって毎日を過ごしていた人達と同じだったんだ」
「でも、ここに来て瞑想をして、内なる声や平和や神聖さを感じることができるようになった。そうすると、もうお酒やタバコは必要なくなったんだ。問題から逃げるために、忘れるためにそういったものに依存する必要がなくなったんだよ」
「3年間にここに来たときと比べたら、完全に違った自分になっている。でも、それは違う人間になったというよりも、本当の自分に出会ったということなんだ。すると心の中から本当の強さがどんどん出てきた。瞑想を通して神様の恩恵を祝福を感じれるようになったんだよ」
「だから、毎日ここに来て、瞑想をするんだ。もっともっとスピリチャリティについて学びたいからね。今でも、自分探しの旅、スピリチュアル・ジャーニーの途上にいるんだよ」
「おかげで、今は仕事もあるし、自分で家賃を払って生活することもできる。バイクも買えたしね。昔に比べたら比較にならないくらいよくなってるよ」
「僕が育った村はここから2時間くらいのところにあるんだけど、とても汚い村なんだ。そして、僕の父は病気だったんだ。ある時、そのことを先生に相談したら『連れてきなさい』っていうから、つれてきたんだ」
「先生はお祈りや祝福をするだろう。あれは先生が天や神様とつながってその恩恵や祝福をこの世や人々にもたらしているんだ。同じように先生が僕の父さんに手を当てて祝福をしてくれたんだ。そしたら、父の病気が治ったんだよ! そして今では元気に暮らしているよ。まったく信じられないことが起こったのさ」
「こんなこと言うと、うさんくさく思う人もいる。でも、先生も僕たちと同じ一人の人間なんだよ。まったく同じ人間さ。でも、先生には神様の恩恵や祝福を自分を通してこの世界に還元する特別な才能がある。それは彼にしかできないことなんだ。同じように人にはみんな、自分にしかできないことがある」
「そういえば、Mr.Arsanaは『私はただ、人が癒される手助けをするだけだよ。私が癒すんじゃない。神様の恩恵とつながって、自分を介してそれを与えるだけだ。自分がしようとしてはいけないよ』っていうね」
「ああ、そのとおりなんだ。だから、先生はホーリーティーチャーなんだよ」
「そして、僕はそのことをもっと学びたいと思っている」
「君はここに来たとき、どうして君がここを訪れたか気づいていたかい?たぶん、気付いてなかっただろう?」
「みんなそうなんだよ。どうして自分がいまここにいるのか気付いていない」
「でも、そこには必ず理由や意味があるんだ」
「そのことを見つけることさ。そうすれば、君がここで学ぶべきこと、受け取るもの、それをどう使うのか、何のために生きるのか、それがきっとわかる」
「今、君は僕との対話を通してそのことに気付いたんだ。だから今からそれを探せばいい。ただ、ここに来て参加するだけよりもきっと多くの得るものがあるはずだ」
そうして二人で話しているとバリの伝統的な衣装を身にまとったミルがやってきた。
「彼がさっきいった、過去世を見てビジョンを得た人だよ」
「今彼と過去世の話をしていたんだ」
「そうなんだ、僕はね、ネパールからきたんだよ」
「え!? そんな遠くから来たの?」
「ハ、ハ、ハ、過去世の話だよ。僕たちは何度も、何度も生まれ変わる」
「そう、輪廻転生だ。僕が3年前にひどい問題を抱えていたのは、過去世できっとひどい行いをしたからなんだ。カルマだね。今はそのカルマを癒している」
「僕が過去世を見たとき、それはまるで映画のように鮮明に映像が見えた。そして過去の自分を知ったんだ」
「それはとてもパワフルな体験だったよ」
「でも、人間の僕たちには心と体の2つがある。心はスピリチュアルな目に見えない世界、そして体はこの物質世界に属している。だから大切なことはその2つのバランスを取ることなんだ」
「そろそろ、瞑想の時間だね、じゃあ一緒に中に入ろうか」
そう言って、私たちは瞑想室の中に入っていった。
*補足説明
バリ島はほとんどの方がヒンズー教徒です。ヒンズー教や仏教の中には過去世やカルマといった考えがあり、教徒たちの中にはそれを信じている方もいます。そういった考えにぴんと来る人もいれば、来ない人もいると思います。実際にこういった言葉が腑に落ちる方もいれば、そうでない方もいるでしょう。こういった言葉になじみがない方は一つの考え方として捉えることをお勧めします。ご自身の学びや気付きのための一つの考え方としてご自身で選択し、お使い下さい。
投稿者 yoshi : 2004年09月18日 11:09
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