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2004年04月08日

人生の荷物を下ろす

カウンセリングをしていると、私たちが昔、昔に心に決めたストーリーがたくさんでてきます。

先日、カウンセリングをしたある方は、今の仕事や人生に行き詰ってくたくたになってカウンセリングルームに来られました。

目には見えませんが、たくさんの重荷を心に抱えているように感じたので、ご家族のお話を伺うと、幼少期に両親が離婚したことを話してくれました。

両親が離婚して、彼は母親と一緒に暮らすことになったのですが、そのときの母親の落ち込んだ顔を見て

「これから大変になるから、親に迷惑がかからないようにしよう」

と心に決めたと言っていました。

それから、彼は

「母親には頼らない」
「誰にも迷惑を掛けない」

という生き方を、5歳や6歳のころから、ずっとされてきたのです。

本来なら5歳や6歳の子供は、まだまだ両親に甘えたいような時期です。そんな時期に、彼は「甘えちゃいけない!」とずっと自分に言い聞かせて頑張ってきたのです。

そして、大人になった今、

「親に頼っちゃいけない。迷惑だから・・・」

という想いが

「人に頼っちゃいけない。迷惑をかけるから・・・」

に変わり、彼の人生の行き詰まりを作っていました。

私たちが今持っている問題のパターンを作っているのは、家族の関係から生まれてきます。それは、私たちが「誰かを助けたい!」と思った、そんな想いから出てきます。

彼の場合は、母親が人生の重荷を背負いながら生きているのを見たときに、

「自分が母親の荷物をもてるくらい強くなって、いつか、母親を楽にしてあげたい」

「その為に、僕は強くなるんだ!」

という想いがあったのです。

そして、彼は人生で多くの荷物を背負うことで、母を救えるように自分に重荷を課していたのですが、人生に行き詰ってしまいました。そして、そんな自分をひどく責めていました。

彼の今の状態は、まさに彼の母親がずっと感じてきたことと同じだったんです。きっと彼のお母さんも

「私が離婚して、その為に息子が幸せにならなかったとしたら、それは自分のせいだ」

とずっと不安で自分を責めていたことでしょう。そして、彼にこういいました。

「あなたがしたかったこと、それは、あなたも同じ荷物をもって、人生で同じ苦しみを持つことではなく、お母さんを楽にしてあげたかったのではないですか?」

「そのとおりです」

「二人が、人生を楽に、楽しく過ごせるように、お母さんの荷物をおろしてあげてくれますか?」

「そして、あなたも、あなたが背負っている荷物を一緒におろしてください」

「その時に、人生のしんどさがなくなりますよ」

そして、彼が母親の荷物をおろし、彼自身を許していくに従って、だんだんと彼の表情が楽に、ほがらかになっていきました。


もし、「自分は弱い」「頼りない」「こんなのじゃダメだ」そんなふうに感じているけれど、「もう力が出ない、できない」と感じるとき、それは、もうすでにたくさんの荷物を背負い過ぎているからです。

あなたは誰から、人生の重荷を背負うということを真似たのでしょうか?

あなたと同じようにたくさんの荷物を背負っている/いた人は誰でしょうか?

あなたと彼らの人生の荷物をおろしてあげてください。

そんなあなたには、「人を楽にしてあげる」という才能が隠れていますよ。

投稿者 yoshi : 2004年04月08日 12:37

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コメント

自分のことのように読んでしまいました。
特に・・・「自分は弱い」「頼りない」「こんなのじゃダメだ」そんなふうに感じているけれど、「もう力が出ない、できない」と感じるとき・・・の部分なんてそのままです。
自分でも「なんでこんなに荷物があるんだろう」とは思いますが、それを降ろすというのはなかなかむずかしいです。というか、方法がわからないんです。しかも、荷物はどんどん増えていってる気が・・・。
誰から真似たのかなぁ?と考えると、やっぱり親ですね。

投稿者 りんご : 2004年08月07日 04:28

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