2003年11月11日
自分が変われば環境も変わる!? 観念のお話 映画「マトリックス」
カウンセリングの効果として「自分が変わることでまわりも自然と変わるよ」ということがよく言われます。実際にカウンセリングを受けて体験されたら、わかることも多いのですが、そうでない場合は、いまいちしっくりこない場合もあると思います。
私が、「自分が変われば環境も変わる」というお話をするときに、たとえ話で使うのが映画「マトリックス」です。(笑)
マトリックス リローデッド
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マトリックス
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「マトリックス」という映画を見たことがない方のために、少しだけ説明をすると、この映画の中には二つの世界があります。一つは現実の世界で、もう一つは仮想現実(バーチャルリアリティ)の世界です。
そしてこの映画の中では、あまりにも仮想現実の世界がリアルすぎる為に、仮想現実の世界に住んでいる住民のほとんどすべての人が、仮想現実の世界を「現実の世界だ」と思っているんです。
ですから、仮想現実の世界で結婚すると、本当に結婚したと感じるし、仮想現実の世界で死んでしまうと本当に死んでしまうんです。
(映画の世界の話です)
私たちの人間の心も同じような部分(全く同じとは言いませんが)があります。私たちは成長する過程で色々なことを学びます。良い事も悪いことも、役立つことも役に立たないことも。そして、経験を通していろいろな観念(←これがマトリックスで言う仮想現実です)を持ちます。
例えば「恋愛とは○○だ」「結婚とは○○だ」「仕事とは・・・」「会社とは・・・」「家族とは・・・」「親とは・・・」「友人とは・・・」「上司とは・・・」「お金とは・・・」「人生とは・・・」「男とは女とは・・・」などです。
そして、これらの観念(心の眼鏡)を通して現実の世界を見ているわけです。もし私たちが赤色のレンズの眼鏡をかけて世界を見れば赤色に見えるように、私たちが持っている観念を通して世界を見るので、世界もそのように見えるのです。
(その結果投影が起こり、内面の世界が外界の世界を作るのです)
そして、人それぞれ違った観念を持っていますので(もちろん同じものもあります)世界の見え方が違ってきます。ケンカの原因になるのはこの部分ですね。
例えば同じ映画を見ても(つまり同じ事実を見ても)、映画の感想が違うことがありますよね。これは映画の見方、感じ方、解釈の仕方が違うからです。そして、その解釈の違いでケンカしたり、せっかくのデートが台無しになることもあります。
この観念というものは映画「マトリックス」の仮想現実のように余りにもリアル(というよりも本人にとってはそれが真実の世界)なので、私たち人間は観念を通して見ている世界を、現実の世界だと思っていいます。
もちろん、そうなのですが問題は正しいとか間違っているということではなく、
「私たちが持っている観念が私たちが望むものを手に入れることに役に立っているのかどうか、私たちを幸せにするのかどうか」
ということです。
たとえば、
・女の幸せは顔で決まる
・私は美人ではない
という観念を持っている人は、それが事実かどうかはさておき、
「だから私は絶対に幸せにはなれない」
と思ってしまうのです。
・私は人から好かれたい
・わがままな人、欲の強い人は嫌われる
・金持ちというのは強欲で、奪う人たちだ
というような観念を持っている人がいるとしたら、これらの観念が事実かどうかはさておき、この人がお金持ちになる事は難しくなります。
私たちの観念が私たちの人生を創っていくからです。
カウンセリングでは、「私たちがどんな観念を持っているのか?」をチェックします。そして、必要のない観念を”書きかえる”、今の自分に必要な観念を”選びなおす”ということをします。
私たち人間はそれはもう、何千、何万という観念を知らず知らずのうちに、つまり無意識の中に持っているんです。ですから、
「私は○○○という観念を持っている」
と意識してはっきりすべてを把握できる人はいません。例えて言えば、私達は自分がどんな色の眼鏡を掛けてたのか忘れてしまったのです。
私たちが問題を持つのは、この知らず知らずに使っている観念が影響していることがとても多いのです。
パートナーシップ(恋愛、夫婦関係)で出てくる問題で男女の価値感の違いがありますが、この多くは一般的に性別による観念(掛けている眼鏡)の違いがあるからです。
カウンセリングやセラピーを通して行うことは、例えて言えば
「いらなくなった眼鏡ははずしましょう」
「レンズが曇っているので洗いましょう」
「ひびの入ったレンズを交換しましょう」
「今はこっちのレンズのほうが役に立ちますから交換しましょう」
というような事です。
眼鏡を変えると世界が違って見えてきます。
これは外にある世界(事実)は変わっていませんが、ある観念を通して見ていた事実が、その観念を手放したり、新しい観念を通して事実を見ることで、全く違った世界に見えるからです。
赤色のレンズの眼鏡を外すと急に世界がクリアーに見えるのと同じです。
こういうような体験はグループセラピー(ヒーリングワークショップ)に参加される方がよくおっしゃいます。私自身そうでしたが、
「世界が変わって見えた!」
という感じがしました。
世界が変わったのではなく、自分の見方が変わった(つまり眼鏡を外した)からです。
こんな経験はありませんか?海外旅行やどこか知らない土地へ行ったり、いろいろな人に出会う。そして外の世界から日本や、自分の周りの世界を見ると、違った角度から見えてくる。
時には、
「なんでこんなことをずーっとしてきたんだろう?」
「私は子供っぽっかったかな~」
「頑張りすぎてきたかもしれないな~」
「こんな人生もあるんだ」
「こんな考え方もあるんだ」
と感じたり、考えたりするようなこともある。これは異なるものに接することによって(環境を変えたことによって)、自分の観念が変わっていった(自分が変わった)という例です。
そして、結果的には自分の周りの世界が変わることもあります。
慢性的な問題(例えばいつも同じパターンの恋愛問題、仕事の問題、家族の問題、対人関係、金銭的な問題等々)を抱えている場合に、私たちがよく陥る罠は、「否定的な観念」があるために起こります。
このような場合でも、私たちの観念が変われば必然的に心や発言、行動が変わってきますから、それに引っ張られるようにして現実も変わって行くのです。
これが、「カウンセリングというのは自分を変える事で環境を変える」ということです。
「自分を変える事で環境を変える」という考え方はとてもパワフルな考え方です。なぜなら、私たちの選択次第で、状況を変えることができるからです。
選択の力を取り戻すには、私たちが無意識的にやっている選択に一つずつ気付いていくことです。
「なんで私はこんなふうに感じるんだろう?」
「なんで私はこんなふうに考えるんだろう?」
という疑問を持ってみることです。すると、今まで気付かなかった自分に出会うかもしれません。
投稿者 yoshi : 2003年11月11日 19:09
