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2001年12月31日

結婚に夢をもてなかった女性経営者 ユキコさん (35歳 女性)

クライアントの声

ユキコさんがカウンセリングに来たのは、父親が亡くなったのをキッカケに、人生を振り返ってみようと思ったからです。
彼女は会社を経営していることもあり、仕事や収入に不満はなかったのですが、男女関係には絶望していました。
若いころは、「仕事が楽しければそれでいい」と思っていましたが、父の死をキッカケに人生を振り返ったとき、「家族」について考え直し始めたのです。
そんな彼女がどのようにして、恋愛や結婚にもう一度、夢を持つようになったのでしょうか。

※ご本人の了承を得て、掲載しております。



私がカウンセリングを受けようと思ったのは父親の死がキッカケです。

私は、両親のケンカが耐えない家庭で育ちました。昔ながらの亭主関白の家庭で、父親はいつも暴君のように振舞っていました。そして、母親はその父親に我慢して耐えて・・・。まるで、おしんのような人生でした。

父親がいないとき、私は母親のグチの聞き役でした。そして、母親は父親のグチをひとしきり言い終わった後、いつも

「お母さんは自分で稼げないから、あなたは手に職をつけなさい。そうすれば、自由にできるからね」

と口癖のように言っていました。


母親からずっと父親の悪口を聞かされていたので、当然のように私は父親嫌いとなり、男性に対しても不信感を持つようになりました。

母親をかわいそうとは思いながらも、父親に何も言い返せない母親に苛立ちも感じていました。

思春期のころになると、

「そんなにイヤだったら、離婚すればいいでしょう!」

よく母親にそんなふうに言っていました。


「私は母親のようにはならない」

そう自分に言い聞かせながら生きてきたと思います。

恋愛もそれなりにしてきましたが、最終的にはいつも当てにできない彼ばかりでした。

そのせいもあり、仕事には一生懸命取り組み、一生困らないでいいように会社を作りました。


仕事はそれなりにうまく行きましたが、やっぱり恋愛はダメで、恋愛については諦めモードだった頃、父親が病気で倒れ、亡くなったんです。


母親のグチを聞いていたために、父親にいいイメージは持っていませんでしたが、家族としてお見舞いには行っていました。そして、最後を看取ることもできました。


私にとっての衝撃は、父の最期の時間、一緒に過ごしたときに起こりました。


父親が亡くなる2日前に、父が私に向かってポツリと

「すまなかったな」

「お前にも、母さんにも何もしてやれなかった・・・」

と涙を流しながら言ったんです。


それを聞いて、私はパニックになりました。私はてっきり、父親は私や母親のことが嫌いで、愛情なんてないと思っていたのに、今、父親が言った言葉は・・・・。それを考えると、わけがわからなくなったんです。

そして、その言葉の真意を確かめる間もなく、父親は亡くなりました。


父親のお葬式が終わってから、私はまるで抜け殻でした。

そんな私を見かねた友人に薦められてカウンセリングを受けました。


先生にこういった話を一通り話し終わると、

「あなたも後悔しているんですね」

と言われたんです。


その言葉を聞いた瞬間に、涙があふれ出て止まりませんでした。

そういわれて初めて、私は父親との関係でたくさんの後悔をしていたことに気づきました。そして、先生に

「あなたはお父さんに愛されていたんですよ」

といわれたとき、昔のことを思い出したんです。


私が小学生のとき、夜中に高熱を出したんです。そのときに、父親が私を抱いて病院に連れて行ってくれました。処置が終わった後、ベッドで横たわっている私を見て、

「もう大丈夫だからな」

そう優しい顔で言ってくれたのを思い出したんです。

そのときは、胸の辺りにすごく温かい思いと、痛みの2つの気持ちを感じました。

父親への愛情と後悔が入り混じった感情でした。


そして、先生がセラピーをしてくれました。よくは覚えていませんが、父親をイメージしてくださいといわれたので、イメージをすると、あの優しい父親の顔が見えたんです。

「お父さんを見て、”ありがとう”と言ってあげてくれますか?」

そう先生に言われて、また涙が止まらなくなりました。

声にもならないような声で、「ありがとう」と父親に伝えると、父親は「わかってるよ」というような顔で私を見てくれました。


その後も、カウンセリングを続けているうちに、父親の死後、私がどうして抜け殻状態になったのかわかりました。


私は両親のような人生にならないように頑張って生きてきましたが、本当に幸せかと聞かれると自信がなかったんです。収入は多し、自由なので、人から羨ましがられることはありましたが、内心、満足していない自分がいました。

でも、それを認めなくなかったんです。認めたら負けだという気持ちがあったんです。


でも、父親に「すまなかった」といわれたあの日、父親も後悔していたことを知り、私も「ごめんなさい」と心の中で思ったんでしょうね。

そして、今まで強がって生きてきた私が、いい意味で、崩れ始めたんだと思います。


カウンセリングを受けてから、私はとても楽になりました。仕事は問題ないと思っていましたが、こうして自分を癒し始めると、自分もスタッフもハードワーク過ぎたことに気づきました。

それがずっと当たり前だったので問題意識がなく、気づかなかったんですよね。


それから、経営方針を少し変えて、仕事もプライベートも充実できるように、会社を変えて行ったんです。

半年ほど経つと、みんなが今まで以上に仕事が好きになってくれたようで、「働きやすくなった」と言ってくれます。


男性に対しても、今まで厳しい目で見がちでしたが、男性の良い部分を感じられるようになってきました。

仕事の付き合いが長い男性からは、

「あれ、なんか最近、柔らかくなったね」

と言われるようになりました。


不思議なのはカウンセリングを続けていて、あるとき先生から

「そろそろ、恋がやってきますよ」

といわれてから、確かに男性からのお誘いが多くなったことです。

恋愛の成果はまだ出ていませんが、楽になりましたし、男性と素直に付き合えるようになってきました。

そして、なぜか、恋愛や結婚を楽しんでいる女性友達も増えました。

あれだけイヤだと思っていた結婚も、「してもいいかな」くらいに感じられるようになった自分自身に一番びっくりしています。

ありがとうございました。


★心理カウンセラー 北端のコメント

ユキコさん、体験談、ありがとうございました。恋愛のチャンスが増えているようで嬉しく思います。
私達は罪悪感を感じないでいいようにハードワークをしたり、怒りをもっていますが、その代償として人生で大切なものを失っていたりします。
ユキコさんは勇気を持って、人生を変える決意をし、自分も父親も許そうと決められましたね。そのご褒美として、仕事も恋愛も上昇機運にのって来たようです。
仕事の成功と幸せな恋を両立ができる女性を目指して、最高に幸せになってくださいね。

投稿者 yoshi : 2001年12月31日 09:00

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