2001年12月31日
キャリアと恋を手に入れたアキさん(28歳 女性)

アキさんがカウンセリングに来たのは、キャリアを目指して頑張ってきたけれど、仕事に疲れている自分に気づいたからでした。
仕事にも恋愛にも燃え尽きていた彼女が、どんなふうに幸せになっていったのでしょう。
※ご本人の了承を得て、掲載しております。
もともと、私がカウンセリングを受けようと思ったのは、これ以上、会社で仕事を続けることができないと感じたからです。
振り返ってみると、カウンセリングを受けようと思った1年位前からつらかったのですが、つらさに負ける自分が許せなくて頑張っていました。
本当はそのときにカウンセリングを受ければ「もっと楽だったのかな~」なんて思います。
カウンセリングを受けに来たときは、本当に仕事がつらくて、職場の人たちや上司が気を遣ってくれているのはわかっていたんですが、それが余計につらかった感じです。
一番の悩みは、職場で怒っている人がいると、内心ビクビクして仕事が手につかなくなったことでした。周りから見ると、私は自信があって動じないように見えるらしいのですが、心の中はまったく逆。不安で一杯でした。
そんな気持ちを一人で抱えることができなくなった時に、カウンセリングを受けました。
はじめて、カウンセリングを受けたとき、
「自分の限界まで頑張ってきたんですよ」
「まるで、苦行の人生を過ごしてきたような感じですね」
と先生から言われて、ハッと気づきました。振り返ってみれば、ずっと「頑張らなきゃ」「負けちゃダメだ」「強くならないと」と自分に言い聞かせて生きてきました。
一番の悩みが怒っている人が怖いということだったので、そのお話をすると、
「家族の中で、怒っている人はいませんでしたか?」
と先生に聞かれました。そのとき、パッと頭に思い浮かんだのが父でした。
私の父は、怒ったら手がつけられなくなるような人でした。外では温厚な人でしたが、きっとストレスがたまっていたんだと思います。その分、家では無口な人でした。
父の話をしているうちに、昔、父と母がケンカをしては、母が父に暴力を振るわれていることを思い出しました。そのとき、私と兄は母から「あっちに行っていなさい」と言われ、別の部屋に避難していたんです。
でも、父が怒鳴っている声や暴力を振るっている音は聞こえていました。
そんな話をすると、先生に
「そのときの不安や恐れが今も残っているんでしょうね」
「今、職場で誰かが怒っているのを見て怖くなるのは、子供時代、お父さんが怒っている時、怖くて仕方がなかった子供時代に感情は戻ってしまうからです」
そういわれました。思い出してみれば、あの時の怖さと、今の怖さは良く似ているなと感じました。
「不安や恐れを持っていたら、緊張するから、疲れやすくないですか?」
と先生に聞かれて初めて、慢性的な疲労感の理由がわかりました。
きっと、私は怒られないように、トラブルやケンカが起こらないように、必死で良い子をしてきたし、迷惑をかけないようにしてきたんだと気づいたんです。
よく考えてみれば、そのせいで、恋愛でもうまく行きませんでした。付き合った人が、私に甘えてきたり、依存的になったり、迷惑をかけたり、しっかりしていないと、腹が立って仕方がなかったんです。
男のくせにだらしない!って感じでした。(笑)
仕事の悩みも、恋愛のトラブルも、こんな親子関係から来ているなんて、ぜんぜん気づいていませんでしたが、カウンセリングを受け初めてから、バラバラのパズルのピースが1つの絵になるような感覚でした。
カウンセリングを受け始めて、先生がセラピーをしてくれたんですが、その体験は、自分でもびっくりするような体験でした。
今まで、こんなに泣いたことないっていうくらい、大泣きしちゃって、少し恥ずかしい思いもしましたが、それが終わった後は、体の力が抜けて、すごくリラックスできたんです。
「今までこんなに力が入ってたんだ」
と実感できた瞬間でした。同時に、
「こんなに力が入っていたら、疲れるのも当然だな」
と思いました。
一番印象的だったのは、ケンカしていた両親を見ていて、子供時代に抑圧した感情を解放して、本当に言いたかったことを言ってみるというセラピーでした。
セラピーの途中で昔のことをいっぱい思い出したんですが、兄と二人で避難したとき、ケンカをしている両親の声を聞きながら、私、ずっと
「早く、ケンカを止めて欲しい!」
と思っていたんです。これを言えずに、ずっと来たんだなって思いました。
その思いを我慢するのを止めて、感情を解放できたときは、本当にスッキリしました。
そんなセラピーをいくつかやってもらっているうちに、自覚はありませんでしたが、私の表情が変化し始めたようなんです。
職場では、今まであまり話しかけられることもなかったんですが、同僚や上司から話しかけられるようになりました。
その話を先生にすると、
「今まで、不安や恐れが強かったでしょう。不安を感じているとき、人は警戒します。そして、表情が硬くなり、”私に近寄るな。話しかけるなオーラ”を出すんですよ」
と言われました。私はまさに、近寄るなオーラを出していたなと思いました。
でも、恐れや不安がなくなると、顔が柔らかくなって、素の自分が自然と出せるようになったようで、それ以来、職場の飲み会に誘われたり、買い物に行っても店員さんと気さく話したりできるようになってびっくりしました。
職場でも自分を出せるようになったので、イキイキ働けるようになりました。それが次第に認められて、今は上司にとても信頼され、上司の昇進と一緒に、キャリアもアップしました。
おまけは恋愛ですね。(笑) 私は「もう恋愛はコリゴリだ」と思っていたんですが、セラピーを受けて、心が和んできたら、不思議なんですが、パッと目に飛び込んできたような男性がいたんです。
人を好きになったのは3年ぶりくらいです。
そのことを先生に話したら、作戦を立ててくれて、その通りにしたら、スムーズにうまく行って、彼と付き合うことになりました。
先生は私の言う彼しか知らないはずなのに、先生の指摘が一杯当っていてびっくりしました。
付き合い始めたころ、彼に
「はじめ見たときは怖い子だなと思ったよ。こんな天然キャラだとは思わなかった」
って言われました。近寄るなオーラがいっぱい出てたんでしょうね。(笑)
どれだけ、自分を抑えて生きていたんだろうと思うし、あのままの状態でずっと生き続けていたら、もっと大変だっただろうなと思います。
カウンセリングを受けて、昔のこととを整理したり、感情を癒すだけで、こんな変化があるなんて、本当に不思議ですが、とっても楽になりまし、人生楽しくなりました。
両親の結婚生活をずっと見てきたので、恋愛や結婚には良いイメージがなかったのですが、今の彼となら幸せになれるような気がしています。
★心理カウンセラー 北端のコメント
アキさん、体験談、ありがとうございました。彼女が書いてくれたように、私達は心の中に色んな感情を押し込めて生きていますが、それを癒すと、とても楽になって、自分らしさが出てきます。
心が癒されるとハートが開いて、空いた心のスペースに、仕事や恋愛のチャンスが入って来るんです。
アキさんは、そんなふうに幸せを手にしたとても良いお手本です。
投稿者 yoshi : 2001年12月31日 09:00
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